大会長挨拶

第23回日本認知症ケア学会大会を広島で開催するにあたり,大会長としてご挨拶申し上げます.
日本認知症ケア学会大会(以下,大会)も2年前から始まったコロナパンデミックの影響を受けて,第21回大会(仙台)・第22回大会(名古屋)はWEB開催という新しい方式が取り入られ,多くの方がさまざまな思いで参加されたと思います.
第23回大会はハイブリット形式(現地開催とWEB開催)という新しい形態での開催を予定しております.WEB開催は窮余の策として開始したものの,現場を離れることが必ずしも容易でない認知症ケア領域の新しい情報発信形態として現場開催を補う利点があり,ハイブリット形式が21世紀の日本社会に根付いていくものと確信しています.本大会では,現地(広島市)+WEB配信にて参加される方とWEBで参加される方がおられますが,どちらも情報発信の場として満足して頂けるよう努力してまいります.
さて,本大会のテーマは「超高齢社会での認知症ケアの姿を求めて」です.少子高齢化が進み超高齢社会となった日本で認知症ケアはいかにあるべきかを再度見直してみたいと考え,テーマを選択しました.技術的には20年前には考えられなかったIT化による情報革命があり,PCやスマートフォンが町や施設に溢れています.核家族化はさらに進み,独居・高齢者世帯の増加,主たる介護者の変化など,日本の社会環境も大きく変わっています.さらに医学は日進月歩で進み,認知症の病態解明や治療法開発など新しい挑戦が急速に展開されていますが,足元の認知症ケアの現場では広範な業務に携わる人材育成の問題や,それに伴う外国人の就業などにどのように対応すべきか,身近に迫っている課題も山積しています.
このような状況を受けて本大会では,特別講演・シンポジウム・教育講演等を通じて認知症ケアの姿を写し出し,現状の適確な把握や最新の情報に触れることで日々の認知症ケアに明るい光を当てることができればと考えています.今回,演題発表(ポスター発表)は現地で実施いたします.新型コロナウイルス感染症予防のため,参加者数を制限させていただきますが,WEB配信による参加者の方も含め議論を深めていただければと考えています.
広島は平和都市(広島市)としても有名ですが,宮島など心に留めておく景色などもあり,堪能していただけると思います.
認知症ケアに携わる皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げています.
第23回日本認知症ケア学会大会
大会長 安 原 耕一郎