大会長挨拶

本大会のテーマは「超高齢社会での認知症ケアの姿を求めて」です.少子高齢化が進み超高齢社会となった日本で認知症ケアはいかにあるべきかを再度見直してみたいと考え,テーマを選択しました.技術的には20年前には考えられなかったIT化による情報革命があり,PCやスマートフォンが町や施設に溢れています.核家族化はさらに進み,独居・高齢者世帯の増加,主たる介護者の変化など,日本の社会環境も大きく変わっています.さらに医学は日進月歩で進み,認知症の病態解明や治療法開発など新しい挑戦が急速に展開されていますが,足元の認知症ケアの現場では広範な業務に携わる人材育成の問題や,それに伴う外国人の就業などにどのように対応すべきか,身近に迫っている課題も山積しています.
このような状況を受けて本大会では,特別講演・シンポジウム・教育講演等を通じて認知症ケアの姿を写し出し,現状の適確な把握や最新の情報に触れることで日々の認知症ケアに明るい光を当てることができればと考えています.
認知症ケアに携わる皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げています.
第23回日本認知症ケア学会大会
大会長 安 原 耕一郎