The 10th The Japanese Society for Dementia Care
 日本認知症ケア学会は今年第10回目の大会を迎えます.介護保険が始まった2000年にスタートしたわけですが,今は会員数も1万人を超えました.この10年の間に2004年12月には痴呆から認知症と呼称が変更されるという歴史的な出来事があり,また,2005年には認知症ケアスキルの向上を目的とした認知症ケア専門士制度が始まっています.そして翌年には主にかかりつけ医を対象とした認知症に関する研修プログラムが国の事業として開始されました.振り返ってみると,本学会が始まった頃は,認知症は病気であるということを認知症ケアに携わる関係者間で共有することに多くのエネルギーが費やされていたように思います.しかし,ここ数年,認知症はさまざまな原因疾患によって起こり,原因によって認知症ケアの内容も異なることが認識されてきました.しかし,まだまだ認知症ケアをめぐっての課題が山積しています.その1つが今回の大会のテーマとして掲げた認知症の人たちを地域で支えるための仕組みではないでしょうか.認知症ケアの目的が,彼らの生活を支援することであることを考えれば当然ですが,まだまだどこでも当たり前のことではないようです.

 今回の大会では,それぞれの地域の特徴を踏まえた仕組み作りを実現するために関係者1人ひとりになにが求められているのかを考えてみたいと思います.そのため,今回は十分な質疑応答の時間をとるために一般演題はすべてポスター発表としました.ぜひ積極的な演題登録をお願いする次第です.


第10回日本認知症ケア学会大会長
日本認知症ケア学会理事長
本 間   昭
トップページ |  ごあいさつ |  プログラム |  演題登録 |  大会参加申込 |  同時開催展 |  アクセス
Copyright 2009 日本認知症ケア学会   掲載内容の無断転載を禁じます