

大会を終了しました
日本認知症ケア学会2022年度東北ブロック大会にご参加いただきありがとうございます。
今、認知症ケアは転換期にあると思います。
認知症は、かつて自らの人生の終盤で起きる病であり、みずからの人生を自分で決めることのできない人であるとみなされていました。
現在では、認知症と診断されてから新しい人生を歩み始めている人がたくさんおられます。
そのような中、認知症のある人が社会生活を送る中で、できないことが増えてきたとき、やってあげる支援をするのか、本人が出来るように支援をするのかでは、本人のそれからの人生に大きな差があることが分かってきました。
つまり認知症ケアにたずさわるわたしたちは、一人一人の認知症のご本人に大きな影響を与える人であるともいえます。
本大会では、ともするとそれぞれの枠組みで考えがちな診断と診断後支援、早期支援と危機回避支援、地域で暮らすことと施設でのかかわりなどのそれぞれの領域を本人の視点から創り上げる試みを豊富に紹介しています。
本大会のコンテンツが、皆様の参考となり、本人の声が反映されたかかわりにつながっていくことを願っております。
2022年度東北ブロック大会 大会長
石原 哲郎(脳と心の石原クリニック)