認知症とともに暮らす共生社会の実現に向けて;
一人一人が生きることを選べる社会へ

橋本 好博(特定非営利活動法人豊心会グループホームすずらんあかり)

2024年98日(日) 仙台市中小企業活性化センター

単位

開催概要

会期 2024年9月8日(日)
会場 仙台市中小企業活性化センター(仙台市青葉区中央1-3-1)
大会長 橋本 好博(特定非営利活動法人豊心会グループホームすずらんあかり)
テーマ 認知症とともに暮らす共生社会の実現に向けて;一人一人が生きることを選べる社会へ
定員 700名
*定員を超えた場合は,参加を制限することがございます.
専門士単位 7単位(発表 +3単位)
問い合わせ

日本認知症ケア学会事務センター「東北ブロック大会」係

〒162-0825東京都新宿区神楽坂4-1-1 オザワビル
㈱ワールドプランニング内

(10:00~12:00/13:00~17:00 土日・祝日除く)

TEL:03-5206-7431 FAX:03-5206-7757 
E-mail: office@ninchisyoucare.com

大会長挨拶


 共生社会の実現を推進するための「認知症基本法」が成立し,認知症になるかもしれない自分たちを,もっと現実的に考えていく時間がつくれれば良いと思います.なぜならば,介護している人・研究している人など自分が認知症になると思っている人が,どれだけいるのか疑問だからです.

 「認知症基本法」でうたわれている理念等に基づき,認知症施策を国・地方が一体となって講じる今だからこそ,認知症になるかもしれない自分のために,当事者の声を聴いたり,認知症介護の人材育成,介護現場の現状を改善したりする仕組みや,認知症に対する支援を行う上で大切にしていく想いを,もう一度話す機会が必要です.

 今のままでは,自分たちが認知症になった時に,想いを聴いてくれる人がいなくなってしまうかもしれません.もっと現場の声を聴き,どのような現状なのか,今なにが必要なのか,未来へ介護という仕事が残っていくのか,必死で取り組む現場の声を届ける機会になればよいと思います.

 そして,現行の認知症ケアに対して私はいくつかの懸念をもっています.それは,認知症と診断されたとたん病気として扱われてしまう事,急に評価や能力など測定する側と測定される側に区別されてしまう事,準備をする間も無く急に支援者の位置に立たれてしまう事などです.自分たちが認知症になった時に人生を一緒に歩む人を,自分たちで選べる社会が必要です.認知症の人から相談を受けるだけではなく,逆に私たちからも相談をもちかけ,わからない時はわからないと一緒に考えて,壁にぶつかり乗り越え喜び合う事が大切だと思います.これらの取り組みが醸成され「認知症ケア」という言葉が現場からなくなり,新しい言葉が生まれれば共生社会に近づくのではないでしょうか.


2024年度東北ブロック大会大会長

橋本 好博

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  • 2024.2.28

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